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麹町中学校への千代区以外からの入学方法や取り組みについてまとめました。

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カンブリア宮殿【宿題・定期テストは廃止!驚き公立中学の秘密】にて紹介された、東京都の千代田区麹町中学校についてまとめました。

・千代田区以外からの入学方法
・工藤勇一校長の方針
・「定期テスト廃止」「宿題廃止」「担任制度の廃止」「競争しない体育祭」などの制度

上記の内容についてまとめましたので、よかったらご覧下さい。

越境入学(転校)について

ガイアの夜明けを観て、子供を麹町中学校に入学させたい!と思った人も多いかと思いますが、千代田区以外に在住の方がお子様を入学させる条件は以下の通りです。

「両親が共働きで、両親いずれかの職場が麹町中学校の学区内にある」

現在、麹町中学校の生徒の大半は地元の生徒とのこと。

学区内在住であれば誰でも入学できる

千代田区は「学校選択制」をとっているので、千代田区在住(学区内)の家庭であれば、麹町中学校にお子さんを通わせることは可能だそうです。

かつては公立の名門校と言われた千代田区立麹町中学校

東京都千代田区にある千代田区立麹町中学校はかつて「公立の名門校」として知られていました。子供を持つ東京の家庭なら昔から、千代田区立番町小学校、千代田区立麹町中学校、東京都立日比谷高等学校と卒業し、東京大学に入るいわゆるエリートコースを意味する「番町、麹町、日比谷、東大」というワードを知らない人はいません。もちろん進学実績も他の中学校を圧倒するほど優秀なものでした。

かつてその麹町中学校は、住所を千代田区内の倉庫に移し通うなどといったあの手この手で越境入学(転校)をする家庭が出てきて、多くの越境通学者を抱えていました。そのため、一時期は全校生徒1700人を超えるほどの学校でしたが、千代田区内の児童数減少や、学区規定の厳格化、公立校よりカリキュラムの自由な私立校の進学校化が進むなどした影響で、現在では3年生は4クラス、1年生、2年生は3クラスの全校生徒約340名に減少しました。

工藤勇一校長の教育方針

この麹町中学校が独自の教育方針と、かつての学校教育の常識を覆す改革で、近ごろまた高い評判を得ています。この改革の立役者となったのは、麹町中学校に2014年赴任し、今年で6年目となる工藤勇一校長先生、59歳です。工藤校長は学生時代、東京理科大で教職員免許を取得、その後旧松山町松山中学校に赴任されました。

工藤校長は自分が子供の頃に嫌いだった暴力をふるったり、一方的に説教や話をしたりする先生に自分自身はなりたくなかったので、初めて赴任された松山中学校でも、そのポリシーを曲げることなく、絶対生徒に手を上げず、生徒の話を聞き、自身の失敗談を織り交ぜながらも生徒と向き合うことで、生徒たちとの距離を縮めていきます。松山中学校に赴任されていたのはたった5年間でしたが、生徒達が核となり勉強をしていく体制を積極的に整えていきました。

松山中学校の後には、台東区立上野中学校や都内の教育委員会で勤務し、その後務めた新宿区の教育委員会では、行政を巻き込みながらも公立校の情報通信技術化を中心に、区内の学校改革を推し進めていきました。

工藤校長は、明らかに自分のためにならないと思うことも真面目にしなければならない現在の公立中学の風潮、教育について異論を唱えます。「みんなが当たり前と思っているだけで、今の教育は同じことを何も考えずに繰り返している。そうすることによって、子供たちは自分で考えて、自分で判断して、自分で決定して、自分で行動することが出来なくなっていってしまう。」と語りました。

そして2014年4月、工藤校長は千代田区立麹町中学校に赴任されてすぐから、「公立校の目指すモデルとなるような学校を作りたい」と、この麹町中学校の改革に取り掛かります。工藤校長自身は160個の課題を、さらに教職員からでた課題を足して、全体で大小さまざまな200個を超える課題が見つかりました。

教育委員会に長年勤めて行政にかかわってきた経験を活かし、その課題を解決していく予算を認めてもらうために、事業計画を考えながら課題に優先順位をつけ取り組んでいっています。

会議や朝礼の短縮

会議時間を削減するなどといったお金をかけず解決できる課題には、赴任初年度からどんどん取り組んでいきました。工藤校長の赴任当初は毎朝5分から10分程度の朝会議が行われていましたが、工藤校長発案によるホワイトボードでの事前伝達手段により現在では1分以内で終了しています。

効率化することにより削減できる無駄な時間を、少しでも生徒に目を向ける時間として活用することができるようになり、かつては月2回1時間以上行われていた定例職員会議も、全体に周知しなければならないこと以外は議題にしないことをルールに、「校務支援システム」の掲示板を積極的に使用することで、月に1回、30分程度で終了することができるようになりました。赴任1年目には課題の半分を解決し、未解決の課題にもすでに解決の術を見出しているそうです。

麹町中学校の校舎や設備

また、校舎が公立校でありながらとても充実した設備を持つことも、改革の推進を後押ししている要因のひとつです。2012年に新校舎となった千代田区立麹町中学校の教室は、集中力を切らさぬよう外の雑音はしっかり防音されるつくりとなっており、その他にも室内の温水プール、屋上庭園、大学の講堂のようなホールまで、公立校とは思えないほど充実した設備を多く持っています。

クラス担任制度の廃止でベストの教育体制に!

会議時間削減の他にも実際に工藤校長はどのような改革を行っているのか、具体的な改革として“クラス担任制度の廃止”があります。普通の公立中学では1クラスに1人担任の先生がついて1年間を過ごしますが、この麹町中学校ではクラス担任は存在しません。

先生も生徒も1人の人間なので合う、合わないという問題は必ず出てきますが、クラス担任制度を廃止することによって“担任の先生だから~”という縛りを無くし、生徒は今一番頼りにしたい先生を自分で選び相談することができるようになりました。クラス担任制度を廃止したことによって、学校の組織運営に左右されることなく、生徒と保護者にとってベストな教育体制になることを可能にします。

宿題の廃止

その他にも、クラス全員に同じ宿題を課すという今までだれも疑問に感じなかった、それまで当たり前だったことを廃止しました。クラスの生徒は勉強の理解度や進み方も人それぞれなので、同じ宿題を課したとしても、その宿題に意味を持たない生徒が出てくることが考えられます。

さらに「生徒自身が学力を高めたいと本当に思っているのであれば、先生や保護者から指示されなくとも勉強するはずで、言わなければやらない、言われてこなすだけの勉強には意味がない。」と工藤校長は断言します。だからこそ、生徒が自発的に学ぶための仕組みづくりをするのが、工藤校長をはじめとする教職員の役割だと感じているようです。

定期テストの廃止

また、知識の定着ではなく、テスト自体が目的となってしまっていることから、中間テスト・期末テストといった定期テストも廃止しました。先生の目的は学力に差をつけることではなく、すべての生徒の学力を上げることなのに、テストをして学力の差を出しても意味がないというのが工藤校長の考えです。

代わりに短いスパンで教科書の単元ごとに行われる“単元テスト”なるものを開始し、学習の習慣化、知識の定着を目指しています。また生徒自身の判断で受けるかどうかを決めることができる“単元テストの再テスト”も実施されており、“単元テストの再テスト”ももちろん成績に反映されます。「わからないことを、わかるようにするため自ら学ぶ」ということに、重きを置いた成績判断基準となっているようです。

ノートの書き方革命

「わからないことを、わかるようにするため自ら学ぶ」ということは、麹町中学校の生徒たちが書くノートのとり方にも見て取れます。使っているのは一般的な方眼ノートですが、1ページの中は細かく区切られており、先生の書く板書だけでなく、自ら考え授業で話にあがったより深い内容を各々が書き込むスペースがあります。

こうすることにより、写すという作業時間が減り、自ら考える時間が増えることで、集中力向上にもつながりました。

手帳活用と、体育祭や文化祭などのイベント主催で自立を促す

さらに麹町中学校では、生徒の自立を促す仕組みを多く取り入れています。そのひとつは“各自手帳を1冊持つこと”で、一般的に能率手帳と呼ばれる手帳を1人に1冊支給し、各々スケジュールを記入したり、メモを取ったりと、自己管理能力を高めることを目的として手帳を活用しています。

また、学校では定番の文化祭や体育祭といった行事も、先生ではなく生徒主導で行っています。あえて生徒主導とし失敗も含め経験させることで、解決するための術や行動を学ぶことができるといいます。

実際に生徒たちは、運動が苦手な子でも体育祭が楽しめるように、運動を競い合うのではなく運動をみんなで楽しめる“三輪車競技”を考案するなど、“それぞれ人は色々な見方や考え方が存在すること”、そしてそれを“話し合いで解決するプロセスを学ぶこと”を学んだといいます。

工藤校長は当たり前を疑い続ける!

それだけでなく工藤校長は、常に目的を意識した指導ができる教職を育成・採用することにも力を入れています。工藤校長は学校とは何かと問われたとき、「学校とは未来の社会を作るところ。自分たちで考えて自分たちで行動できる子供たち、大人たちを増やしたかった。だから、そういう子供たちが生まれる学校の仕組みにしていきたい。」というような答えを述べています。工藤校長は社会で通用する子供を育てるために、学校の当たり前を当たり前として受け入れるのではなく、従来当たり前だったことを疑いながら学校の改革に努めています。

参照サイト
yahooニュース 文春オンライン「宿題、定期テスト、固定担任制を廃止――千代田区立麹町中学の校長が起こした「革命」の原点」
WEDGE Infinity「教育委員会の都合は最後に考えよう公立中学が挑む教育改革(4)千代田区立麹町中学校・工藤勇一校長」

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